




日数:161日目
距離:愛媛県西条市ファンキータイム西条店〜愛媛県松山市松山ダウンタウンYH
多謝:ファンキータイム西条店さん・空丸を起こしてくれたおばさん・登山口のおばさん・カップルさん・2人組のお兄さん・修行のおじさん・軍手のおじさん・男の子2人・山頂山荘さん・天狗岳のおばさん達・他登山者の皆さん・泉屋さん・泉屋のお客さん・松山ダウンタウンYHさん・他お世話になった皆さん
今日は、西日本の最高峰1,982m「石鎚山」を登りました。
霊峰「石鎚山」は大天狗の山のうえに、諸願成就の神様を祀る「石鎚神社」があるから惹かれました。
しかも、紅葉の時期。
西条市から西の川まで移動し、ロープウェイで中腹の「中宮 成就社」近くまで上がります。
このロープウェイから見下ろす山々の紅葉が、とてもキレイ。
赤や黄の葉が輝いて見えます。
下車して歩く遊歩道も、色づいた木々のトンネルで覆われていました。
諸願成就の参拝をしたら遥拝殿より、これから登る「石鎚山」を拝みます。
天狗の面もかけてありました。
成就社の神門から、なだらかな落ち葉の赤い道をカシュカシュと踏みしめて出発。
ジグザグ道は色とりどりの木々のカーテンが揺れています。
機嫌良く登っていると、「“試しの鎖” 体力に自信のない方は近道へ」という看板。
上を見上げれば、知恵の輪をつなぎ合わせたような鎖が崖のてっぺんまで続いています。
うわあ…何だコレ。
でも、体力に自信がないと言われて引き下がれないので、とりあえず挑戦。
すぐに後悔しました…久々に、本当に久々に“恐怖”という感情を思い出しました。
高いところは好きなんだけど、半分くらいまで上ると足が震えてるのがわかります。
でも戻るのは絶対イヤだ…てか戻れないし。
立ち往生していると、前を上っていたお兄さん達が「大丈夫ー?」と心配してくれました。
「ダメです」と言えない自分。
アドバイスを上からして様子を見ていてくれるから、何とかだんだん上っていると、向こう側から登山慣れしたおじさんが来て手助けしてくれました。
ありがとうございます!
どうにかこうにか“試しの鎖”74mの頂上に到達。
四方が見渡せるここの眺めは、紅葉した山々がズラリと連なっていて、それはそれはキレイです。
もう「石鎚山」を上りきったくらいの達成感。
登って良かった!
おじさんに、1人で登っていることを言うと、チャレンジャーだと言われました。
「周りで浮いちょるやろ?」
そうですね、浮いてます。
「何かに引かれて来たんやろうな。自分に正直にいったらええ。周りは関係ない。その内、良い縁に巡り会うから」
滝で修行しているという僧さんにそう言ってもらえると、嬉しいです!
おじさんは「山頂山荘」で泊まった帰りらしく、昨日は山頂で天の川を見てボロボロ泣いたそうです。
いいなあ、山頂の星ってどれくらい輝いてるんだろう。
大人の人が泣くくらいキレイなんだなあ。
今度は泊まりで来て、星を見たいな!
話の後、まさかの下りの鎖を何とか下りて、おじさんとお別れ。
ありがとうございました!
中間地点の小屋から「夜明かし峠」を越えて紅葉の中をしばらく進むと、また鎖。
“一の鎖”33mか…上を見ると、さっきのお兄さん達が上っていました。
負けてらんない、行くか。
また心配してくれたお兄さん達にお礼を言って、今度は自力で上りきりました。
よし!
人も多くなってきて、頂上付近は賑やかです。
雲を越えて、下には雲海が広がっています。
鳥居のある小屋を過ぎたらすぐに“二の鎖”65mが垂れ下がっていました。
コワイよ〜、と言いながらも上る男の人達の後について自分もヨイショ。
やっぱり怖いな…。
でも自分の後からは、小学生くらいの男の子2人が
「足、届かねえよ」
「バーカ。怖がってんの?」
とか言いつつ頑張ってついて来ているんだし、その更に後からは2人の孫を心配しておじいちゃんとおばあちゃんも来てるんだし、ここで怖がってたら情けなさすぎる。
そんなこんなでクリア。
最後の鎖“三の鎖”65mは、半ばヤケの勢いで上りました。
鎖を上りきったら、すぐ目の前に「奥宮 頂上社」がありました。
参拝して表へ回ると、
頂点1,982mの「天狗嶽」が龍の爪のようにそびえ立っています。
頂上社のあるここは「弥山」で、一番高い場所はあの「天狗嶽」。
人で賑わうここからは、紅葉の鮮やかな「堂ヶ森」・「二ノ森」・「西ノ冠岳」ラインや、雲海に浮かぶ「瓶ヶ森」が一望でき、彼方には瀬戸内海が望めます。
キレイだー!
紅葉ってこんな風なんだなあ。
休憩してから、今度は突き出した「天狗嶽」へ向かいます。
道が狭くて落ちそうだから、よじ登る感じで進んでいると「どこまで行くん?」と登山者のおばさん達に聞かれました。
どうやら「天狗嶽」を通り越して、そのまま違う山へ行こうとしていたよう。
…危なかった。
彼らに写真を撮ってもらって戻っていると、さっきのお兄さん達と再会。
「勇敢な少女だ」と言われながら、お礼を言ってお別れしました。
皆さん、ありがとうございました!
帰りは鎖を下りずに、迂回路で違う景色を見ながら下山。
黄・赤・白・橙・黒の5色の葉を集めながら。
いつの間にか1人だったけど、1人で登った気がしないなあ。
みんなに助けられました。
今回わかったのは、自分は度胸も体力も人よりあると思っていたけど、どちらも人並みだったこと。
自分がちっぽけに思えます。
でも、登って良かった。
小さい自分が見えて良かった。
鎖に試されたのは体力じゃなくて、自分自身でした。