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走らない列車
2008-06-09 Mon 22:10
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日数:219日目
距離:宮崎県日之影町日之影温泉駅〜大分県大分市メディアカフェポパイ大分駅前店
多謝:日之影温泉駅さん・日之影町役場さん・あさだや旅館さん・日之影郵便局さん・トロッコ道跡のおばあさん達・迂回路案内のおじさん・車のお姉さん・石垣茶屋さん・日之影タクシーさん・宮崎交通さん・JR九州さん・海星館さん・メディアカフェポパイ大分駅前店さん・お世話になった皆さん

昨日は「日之影温泉駅」という、鉄道の駅と温泉が合体した施設で1人野宿してました。
駅だけあって線路があるんですが、この高千穂鉄道は2005年の台風14号による甚大な被害で、今は全線が休止中。
第三セクターとしての存続を断念して、今年の12月には廃線予定なのだとか。
でも、民間企業や団体が復旧に名乗りを挙げているから、どうにかなるかもしれない…?
線路に下りてみると、地面が崩れて線路も途切れていたり、花壇ができていたり、荒んでます。
でもまだ駅前は町の人が清掃するんだろうけど、すでに廃止路線になっている延岡から槇峰の線路は、ビッシリと緑に覆われていました。
何だかもう、自然の一部と化しています。
日之影温泉駅の線路でさえ、レールの枕木から野花がニュッと伸びてキレイな花を咲かせているし。
復旧は難しいだろうなあ…。
台風の威力は凄まじいです。
また走るといいな。

それはそうと、日之影町の家並みは渓谷沿いの高い崖にあって、道路側の玄関から入ると川側の地下がある3階立てのお宅が多いみたい。
橋から眺めると、谷上に建つ家々の下に深緑の川が流れて、そこをカモが泳いでいたり釣りをしている人がいたりします。
そんな風景の中、曇りの今日は、日之影川沿いに県道と対岸のトロッコ道跡8kmほどを歩いて、石垣の村に行ってきました。
青雲橋という、水面からの高さ137m、国道から架かる道路橋としては東洋一の橋の下をくぐって…というか高過ぎてくぐる感覚じゃなんだけど、見上げて進みます。
トロッコ道跡と言っても、もうレールは残っていない舗装路。
ベリルの川面を見下ろしてせせらぎを聴きながら、坂もなく楽に歩けました。
のんびりと歩く中、民家のある場所ではおばあさん達と挨拶したり、対岸の棚田を眺めたり。
陽が射してきたけど、木陰なので涼しいです。
男淵橋まで来ると、橋の下に行けたから河原でちょっと休憩。
橋脚から飛び込んで泳げそうな、良い河原です。
川面も翡翠色でキレイ。

橋の対岸に渡ると、地元のお姉さんが車に乗せて下さいました。
ありがとうございます!
そうして石垣の村に到着。
石垣の村・戸川は、標高954m、戸川岳の麓に点在する日之影川沿いの戸数7戸の小さな集落。
キレイな石組みで構成された村と棚田が、山あいにひっそりとあります。
大正な牛馬車道が完成するまで、孤立した地形の底だったため、急斜面に自然石を積み重ねて宅地を造って耕地を拓き、ほとんどを自給自足で補ってきたそうです。
石棚が山側上から川付近まで続いていて、水を張った田には稲が植えられてすぐのようでした。
石垣茶屋さんで休憩して、水車小屋や薪をくべる石蔵を見物。
青いアジサイも咲いて、のどかだなあ。

帰りは歩いていたら、タクシーの運転手さんに声を掛けられ、タダで日之影まで乗せて頂きました。
タクシーをヒッチハイクしたのは初めてです。
車用の迂回路を通って戻ったんですが、標高差のある急斜面に緑の棚田が並んで、家がミニチュアみたいに建っていました。
この辺りは本当に、橋が多くて集落の位置が高いです。
運転手さん、ありがとうございました!

日之影まで戻って来ると、宮崎県を出て隣の大分県へ入りました。
大分県の東、佐賀関の崎にある関崎海星館に向かいます。
海星館から下った岬にある洋風の関崎灯台からは、要塞跡の残るウミネコの島・高島が見えます。
それから隣の小さな牛島からは、速吸瀬戸を挟んで愛媛県の佐田岬の島影も。
近いな、すぐソコだ。
何だか懐かしい…。
太陽は出ていても薄雲があるから見えないけど、農後水道からは愛媛県と高知県の島々、別府湾からは国東半島も見えるらしいです。
約300°のパノラマ。

アジサイの咲く庭を見た後入った海星館は、天文台があって昼間は太陽の観測ができます。
口径60cm反射望遠鏡がメンテナンス中で、黒点は見れず、代わりに太陽望遠鏡でプロミネンスを観察しました。
雲があったけど、真っ赤に映った太陽の輪郭に、燃える紅炎を発見。
わあ、グラグラ燃えてるよ。
赤い太陽の紅炎と白い太陽の黒点…どっちも面白いから好きです。
太陽って他の星から見たら、どんな風に見えるんだろうなあ。

それから、雲とガスに霞んでいく夕陽を見て大分市街まで移動。
真っ暗です。

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