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てくてくトロッコ
2008-05-27 Tue 21:59
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日数:206日目
距離:鹿児島県屋久町ゲストハウス平内屋〜鹿児島県屋久町ゲストハウス平内屋
多謝:平内屋さん・宿泊客の皆さん・里程標さん・縄文杉の登山者さん達・他お世話になった皆さん

昨日の宮之浦岳に続いて、今日はガイドさんと縄文杉を見に行きました。
往復約9時間のハイキングです。
なので、昨日と同じ夜明け前に荒川登山口に向けて出発。
夜空の東からは秋の星座が顔を出して、西の天の川は月に照らされてもう見えません。
それでも星はやっぱりキレイ。

弁当屋で弁当を買ったら、うねる林道を走って登山口に到着。
白んできた空の下、今日も既にたくさんの車が停まっていました。
縄文杉を見るためには、トロッコ道を約8km歩いて、山道を約2.5km登ります。
登山口の入口から見えている枕木とレールで出来たトロッコ道を、カンカンと歩き始めました。
トロッコ道…名前だけでも良い響きだけど、実際に見て歩くとさらに楽しいです。
素堀のトンネルをくぐったら錆びて放置された昔のトロッコがあって、新芽が出ていました。
人がつくって棄てたモノに緑が生えてるのが、なぜか大好きです。
トロッコ道の下では安房川が流れていて、滝のような涼しげな水音がザアザアと聴こえています。
レールのひかれた橋からは安房川の支流が見下ろせて、大きな岩がゴツゴツと転がっていました。
周囲には赤いヤマツツジや白いサクラツツジ、他にも白系の小さな花が咲いていて、レールの上にパタパタと落ちてきます。
黄色い木の葉もパラパラ。
岩壁はコケに覆われていて、昇ってきた太陽が緑に当たると眩しくてキレイ。
点々と並ぶ木の電柱や、屋根から水が流れ落ちる場所、緑のアーチもあれば崖のような場所もあって、歩いてるだけで楽しいです。

この小杉谷は昔、杉を伐採して運び出す仕事のために住み着いた人達が集落を作っていたので、小中学校跡や事務所跡もあります。
そのため楠川分れを過ぎると、杉の切り株が多く残っていて、それにコケが生えたり新しく芽が出たりと、切り株行進が続いてます。
屋久島が世界自然遺産に認定された理由のひとつとして、江戸時代に森の木々を伐採した後、植林などをせずにそのまま放置していたため、自然が緩やかに再生している過程が目に見えて分かるから、というのがあるそう。
つまり屋久島は、まったく人の手が入っていない大自然ではなくて、人の手が入ってから自然に再生しつつある森で、そのことが貴重なんだって。
ここも切り株のまま植林をされずに放っておかれたから、こんな風に再生してるんだなあ。
だんだんと命を重ねた三代杉もその1つでした。

トロッコ道が終わってしまうと、大株遊歩道をしばらく登ります。
ここからは山道のようになって、白谷雲水峡のようなコケの蒸した林の中。
雄大な翁岳を見て、沢の横を行くと、ウィルソン株という切り株に到着。
胸高周囲13.8m、推定樹齢3,000年ほどと言われるデッカい切り株です。
3本のスラリと伸びた杉に囲まれた切り株の表面は、一面コケに覆われています。
内部は空洞化していて、祠があります。
少し水が溜まったその中に入って上を見上げると、切り株の輪から青い空と3本の杉が見えてました。
見上げる角度によって、空の光がハート型のようになるから面白い。
内部に人が何人も入れるから、やっぱり大きいや。

ウィルソン株を過ぎると、ちょっとキツい階段を上って上って。
縄文杉の次に巨大な大王杉や、隣同士の杉の枝と枝がくっ付いた夫婦杉を通り過ぎたら、目的地に到着です。
展望デッキから見ることができる縄文杉。
樹高25.3m、胸高周囲16.4m、標高1,300mという巨大な木です。
樹齢は7,000年とも2,700年ともあって正確には測れないみたい。
でもイエス・キリストが生まれるよりも前から、生きてるんだよなあ。
そう考えると気が遠くなります。
深く根を張って、地下の植物ネットワークで人間の歴史も知ってるかも。
きっと色んなものを見てきたんだろう。
今はコケも剥げて白くなっちゃってるけど、長生きして欲しいです。

休憩小屋で弁当を食べてると、鹿が舌なめずりをして見つめてました。
ダメだよ、あげれないよ!
ガイドさんが疲れてたので、今日は質問を控えめにしてたけど、「男に生まれたかった」という話になったら、「今は忘れてても生まれる前に自分で性別を選んだかもしれない」と返されて目からウロコでした。
そんなこと考えたことなかった!
「死んだ後の世界は誰も知らないけど、生まれる前の世界も誰も知らない」って、確かにそうだなあ。
面白いや。

帰りはほぼ同じ道を戻るだけだったけど、沢に下りたらグリーンの水がキレイでした。
誰か泳いでて気持ち良さそうだったな。
ガイドさんは疲れてたけど、自分は2度目のトロッコ道もワクワクでした。
トロッコ道、楽しいな。
工事のトロッコにも遭遇して、走ってる姿を初めて見ました。
うおお、カッコイイ!
縄文杉より興奮しました。

荒川登山口まで戻って来ると、島をぐるりと一周する形で、いなか浜に連れて行って下さいました。
キレイだ、いなか浜。
夕陽になりかけの太陽が、海面を照らしてます。
いなか浜の端と永田前浜には、ウミガメが産卵のために浜辺に上がったキャタピラのような後も。
それから西部林道でシカとサルに遭遇しまくって、宿に到着です。
「里程標」さん、色々とお世話になりました!
おかげでとても楽しかったです。
ありがとうございました!

明日は種子島です。

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